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長池のナガヤⅡ

  • 改修前の立面

  • 改修後の立面

  • 減築部に奥まったエントランスを設けている

  • 減築部から光が入る明るい水回りスペース

  • 玄関正面には奥の坪庭が見える

  • 玄関の造作収納棚

  • 水回りスペースから奥の坪庭を見る

  • 玄関から道路側をみる

  • キッチンから居間を見る

  • キッチン

  • キッチンの造作カウンターは大工さんが制作

  • 奥の坪庭は既存の杉皮の塀を活かしている

  • 二階に至る階段は引戸内に収納

  • 洗面も引戸内に収納

  • 二階和室

  • 二階和室、気密性・断熱性の確保のため吹抜部は室内用の建具で仕切っている

竣工 / 2025年07月

設計者 / 連・建築舎

担当大工 / 土岐岳文、佐賀野智也

所在地 / 大阪市阿倍野区

延床面積 / 100→68㎡

換気種別 / 第三種換気

もともとは門塀型の長屋でしたが、今は切り離されて2軒長屋となった長屋の一区画を改修しました。
築後90数年で前庭や後庭、二階部分など増築された部分を大幅に減築、建物をスリム化することで採光や通風の問題も改善しています。
増築で接合の不十分な部分を取り除き、構造体を整理し減築していくと、2階部分の道路からのセットバック、一尺五寸の外壁後退という街なみに配慮した大大阪の長屋ルールが自然に現れてきました。
圧迫感が軽減されて、町並みにやさしい建物へとファサードが様変わりしました。性能面では界壁の防音、防火化。建て主が高齢に向かう住まいということで、断熱化・気密化も図っています。
(連・建築舎 HPより)

既存の形から大幅な減築を行う計画のため、長屋を知り尽くした大工さんたちによる手バラシの丁寧な解体を行いました。
解体時に明らかになった腐食部や、構造的に不安の残る部分も新たに耐震補強を行い、老後も安心できるお住まいに。
チープな新建材を避けて本物の材料を使用、昔からある縁側や床の間なども補修を行って活用することで、現代の性能と昔ながらの意匠を両立した長屋に生まれ変わりました。