玉津の家
-
外観 屋根を葺き替え、杉板の張替や建具の新調した
-
玄関 玄関框や、下足箱、建具は既存のもの
-
壁は聚楽壁、床は無垢の杉フローリング、飾り窓や欄間は全て既存を利用
-
六畳間から食堂をみる
-
六畳間から庭をみる
-
食堂
-
食堂から庭をみる
-
キッチン部分は掘りごたつ仕様となっており、畳の間と視線の高さが合うように計画されている
-
造作のキッチン、杉材で大工が制作した
-
食堂から手洗い、庭をみる
-
階段室
-
杉板でつくられた手すりと階段
-
解体途中に古い壁に現れた飾り窓は新しく建具を新調して空間の一部となっている
-
脱衣室、風呂 床は檜の無垢フローリング、ハーフユニットバスに檜板貼、檜の香りを楽しむことができる
-
既存の切子ガラスを内窓に再利用
-
既存の切子ガラスを内窓に再利用
-
台所の換気窓、格子によって柔らかく光が導き入れられる
-
特徴的な造形があしらわれた大正時代~昭和初期の木製建具や照明器具は補修し、活用した
-
光を淡く内部に導く霞ガラスの欄間
-
洗面は既存のものを活用した
-
食堂と二階の寝室をつなぐ梯子
竣工 / 2023年11月
設計者 / むぎ設計工房
担当大工 / 土岐岳文、中尾優太
所在地 / 大阪府大阪市
延床面積 / 約120㎡
建築面積 / 約70㎡
大正から昭和初期に建てられたであろう2階建て古民家の大規模改修です。
設計は京都の設計事務所、 むぎ設計工房 さん。
歪みや損傷を直すため、一度骨組みの状態にして全体を耐震補強、断熱を強化、間取りを大規模に変更しました。
このお住まいで育ち、古民家の風合い極力活かしたいというお施主様のご要望とその心意気を尊重し、既存の建具、欄間、家具など、可能な限り修繕して再利用しています。
戦後、住宅産業に流入した化学製品を極力省き、杉やヒノキの無垢材、畳、左官壁、磁器タイルなど、日本に昔からある自然由来の素材で内装がつくられています。
古民家改修に精通する大工と職人の手によって、この先も長くお住まい頂けるよう、生まれ変わった現代の民家です。