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大阪狭山市の新築の上棟 + オープン現場

 

大阪狭山市で進行中の新築住宅、建て方の様子です。

1階部分は大工さんの手で材料を持ち上げ、半日で組みあがりました。

 

翌日は手で持ち上げられない木材をレッカー車という大型のクレーンで空高く持ち上げ、二階の床に降ろした後、大工さん達が屋根架構を組み上げていきます。

 

 

 

 

朝から棟上げを行い、お昼にはある程度骨組みが組みあがりました。

しかしここからが踏ん張りどころ。35℃の炎天下です。

青い材料は屋根の断熱材ですが、これを外貼りにして隙間なく敷きこんでいきます。

 

 

 

断熱材を敷き終わると、今度は屋根の通気層をつくります。

通気層は、太陽で暖められた空気を外に逃がすため、とても大事な層です。

自社大工さんが工房で組み上げた屋根垂木がレッカー車で空高く持ち上げられ、屋根に据え付けられました。

 

 

溝が同じ位置で揃っているのが分かります。この隙間を温められた空気が上へと流れていき、棟から排出されます。

通常の住宅では、天井断熱とよばれる、天井の真上に断熱材を敷設する方法が一般的ですが、

中土居工務店では上記の様な屋根断熱を標準的な仕様としています。

下はざっくりとしたスケッチになります。

 

 

天井断熱 (左図)は、天井の上に断熱材を敷設する一般的な方法です。

この方法のメリットは、施工費が抑えられる事や断熱材の厚みを大きくできることです。

しかし、真夏では、屋根と天井の間の小屋裏の空気がどうしても熱くなります。

真夏では50℃を超える空気が家の中にたまっている状態です。

小屋裏の空気をうまく排熱する仕組みや、壁の気密層の確保が重要になります。

この熱が夜間もたまり続けると、輻射熱によって夜間のじりじりとした暑さを感じることになります。

このような暖気が家の中に留まる状態を無くすに越したことはないと思っています。

 

屋根断熱(右図)では、屋根面で断熱が完結するため、室内の小屋裏に熱い空気がたまる心配もありませんし、屋根勾配を住空間に取り込むことも可能に。

屋根と合板の間にたまった熱い空気は、通気層を通って外に排出されるので安心です。

勿論、屋根断熱でも小屋裏の排熱や壁の気密工事はしっかりと行います。

デメリットは、施工の難易度やコストですが、弊社では工房を利用した事前施工で、屋根断熱でも効率的な施工によって人工にかかるコストを抑えています。

また、天井断熱よりも小さくなる断熱材の厚みは、非常に性能の良い断熱材を用いる事でカバーしています。

 

屋根断熱では大工さんの手間と技術が求められるため、多くの住宅は施工しやすく安価な天井断熱が採用されています。

でも、しっかりと屋根の通気を確保した屋根の外張断熱が意匠・耐久性・熱環境のバランスを考えるに、最善ではないかと私たちは考えています。

 

 

こうして、無事に建て方が完了いたしました。大工さんたち、炎天下の中お疲れさまでした。

雨に濡れないよう、この後、養生までして棟上げは終了です。

最後までお読みいただき、有難うございました。

 

 

【オープン現場のお知らせ】

 

こちらの現場は、お施主様のご厚意により、工事中の構造・気密工事の様子をご見学いただけます。

( 工事期間は2024年11月頃まで、新築住宅等をご検討中の方に限らせていただきます。)

問合せフォームにて、見学の旨と希望日をご記入ください。日程調整の上、現場にご案内いたします。

耐震等級3、長期優良住宅、高断熱高気密、インナーテラス、見所たくさんのコンパクトな住まいです。(2階建て85㎡弱です)

見学頂いた方には弊社で手がけた住宅が載った掲載誌と事例集をプレゼントします。

ご興味のある方はお気軽にお問合せください。