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豊中市の住宅の棟上げの様子

当社設計施工の豊中市の変形敷地における二階建住宅の工事の様子です。
▶土台の防蟻対策
▶棟上げの様子
▶屋根の気密・断熱・防水
家づくりの中で、重要だけど見えづらいところに焦点を当てつつ、当社の現場の様子をご紹介します。
▲断熱気密パッキンの施工
当社ではべた基礎の内断熱を標準としております。気密パッキンにも断熱材が施され、外気の影響を受けにくいものを用います。
万が一シロアリが基礎断熱内に入ったとしても、土台への侵入を防ぐため内側に大きくツバが出た構造となっています。
勿論、防蟻材として土台と床、躯体にホウ酸を塗布します。(薬品系の防蟻材は揮発性が高く、人体に良くないため。)
そして何よりも、油断せず、床下のスペースを十分に確保し、定期的な点検をするようにすることが重要と考えています。
▲土台組完了
▲柱の仮組
柱が垂直に立っているか、壁のひずみは無いか、一本一本をmm単位で計測し、調整・仮固定をしています。
▲2階の床組完了
耐力を確保するため、梁が密に組まれています。ここに24mmの分厚い構造用合板を敷設していきます。
今回の敷地は大きなクレーン車を道路に長時間設置することが難しいため、柱梁や床材のほとんどを人力で荷揚げし、組み立てていきます。通常より長く、3日間にわたる棟上げ工事になりました。
▲二階の梁を組み上げていく様子
変形敷地を活用した住宅のため、躯体の一部は鋭角に取り合います。
入念なプレカットと大工による手加工のすり合わせが求められる現場で、現場での柔軟な対応が求められます。
微調整はあれど無事に組みあがりました!
▲屋根組の完了
屋根組の上に24mmの構造用合板を敷詰めて構造を固めます。
この合板がインテリアとしてそのまま現れます。
力強い構造を内装としてあらわす、コストカットを兼ねた工夫になります。
▲屋根合板の隙間を防ぐ
屋根や外壁の合板同士の間の隙間もテープで塞ぎます。高断熱・高気密住宅をするならば徹底的に下地の施工が重要です。このあたりの手間も惜しまずに…
▲屋根の外張断熱
90mmの硬質系高断熱材を隙間なく敷詰め、その上に等間隔で通気層を確保するための材を敷いている様子です。青色のものが断熱材です。
グラスウール等の繊維系の断熱材よりも熱や湿気を通しにくい特徴があり、薄くても高い断熱性を確保できます。
屋根断熱は棟上時に手間がかかり、ノウハウも必要なため、一般的には採用されていませんが、当社では屋根断熱を標準仕様とし、小屋裏に熱がこもらないような構造としています。
屋根断熱については こちら の記事で詳しく説明をしております。
▲屋根型も現しに
屋根断熱にすることで、屋根型を現しにでき、断面的にも広い空間が確保できます。
また、夏季の施工の際は屋根断熱をあらかじめ施工することで、現場の暑さ対策にもなります。
大工さんの仕事の精度を高めるためにも、現場の気温・清掃環境を整えていきます。
▲屋根のルーフィング施工後
昨今の新築住宅では改良アスファルトルーフィングが一般的となりましたが、
その中でも特に耐久性の高い、田島ルーフィングのライナールーフを採用させていただきました。
新築住宅をご検討中の方は、防水層はどのようなものを採用されるか、工務店さんに聞いてみると良いかもしれません。
▲外周の養生
建て方後はシート養生、柱や梁などの骨組みが雨に濡れたり、紫外線に晒されにくように対策します。
最終的な仕上がりも勿論ですが、工事中の建物の保護・気配りが長期的な耐久性にも影響してきます。
この後は、構造を固め、壁の断熱・気密工事に進みます。
こちらの現場は、お施主様のご厚意により、当社の家づくりにご興味のあるお客様を対象に、工事中の様子を見学いただけます。(2025年5~7月中)
予約フォームよりその旨を記載のうえ、お気軽に見学にいらしてください。
ここまで読んでいただきまして有難うございました。